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【文学モチーフ】ヨルシカ新曲大予想!「老人と海」に続く文学作品は?次の曲はどうなる?

 

 

 

 次のアルバムは「文学」?

 つい先日、に続いて新曲「老人と海」が発表されました。往年のアーネスト・ヘミングウェイの作品がモチーフとなっています。老人がカジキを釣りに行く話なんですが、数行では魅力を伝えられないので是非読んでみてください。「又三郎」「月に吠える」ときて「老人と海」です。次のアルバムが古今東西の文学作品をモチーフとすることは間違いないでしょう。そこで今回、n-buna時代からの大ファンの僕が新曲のモチーフを徹底予想します!

 

 

 これまでのオマージュ作品

 ヨルシカの作詞作曲担当であるn-bunaさんは、海外映画から日本の俳句まで、創作物に幅広く精通している方です。文学作品をモチーフにした曲もいくつか発表しています。代表的なものをまとめました。

●文学作品

老人と海」 →アーネスト・ヘミングウェイ老人と海

「又三郎」 →宮沢賢治風の又三郎

「月に吠える」 →萩原朔太郎『月に吠える』

「思想犯」 →ジョージ・オーウェル1984

「ノーチラス」 →ジュール・ヴェルヌ海底二万マイル

「靴の花火」 →宮沢賢治よだかの星

エルマとエイミー →井伏鱒二山椒魚

「始発とカフカ(n-buna名義)」 →フランツ・カフカ『変身』

「セロ弾き群青(n-buna名義)」 →宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ

●文学以外の創作物

ヒッチコック」 →映画監督のアルフレッド・ヒッチコック

「嘘月」 →尾崎放哉の俳句

「月を歩いている(n-buna名義のアルバム)」 →『白雪姫』などの童話

 

 

 今後モチーフになる文学作品は?

 ここからが本題です。世界中の文学作品の中から今後モチーフになりそうなものを10作品ほどピックアップしました。n-bunaさんのこれまでの楽曲の傾向から独断で選び出してます。全部外れたらこの記事消します。

 

ゲーテ『若きウェルテルの悩み』

 僕のなかでは大本命です。ゲーテが1774年に発表した作品で、青年ウェルテルが叶わぬ恋に絶望して命を絶ってしまうお話です。ウェルテルを真似て自殺する若者も現れるなど、当時の青少年たちにも大きな影響を与えました。ヨルシカの楽曲には内省的な苦しみを描いたものも多いので、かなりヨルシカらしい楽曲に仕上がるはずです。ちなみにウェルテルも『ホメロス』を読みふけるような読書家でした。

 

 

夏目漱石『こころ』

 文学を語るなら夏目漱石は外せません。『明暗』『門』など楽曲になりそうな作品が多い夏目漱石ですが、僕は『こころ』がバラード曲として収録されると踏んでいます。内容は『若きウェルテルの悩み』と通ずる部分も多いです。

 

 

ドストエフスキー罪と罰

 またしても主人公の苦悩を鮮明に描いた作品です。信念に従って人を殺した主人公でしたが、罪悪感に苛まれ最後には自首してしまうお話です。恋愛ではなく殺人による自責の苦しみですね。「思想犯」のようなアップテンポのナンバーになりそうです。

 

 

川端康成『雪国』

 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という冒頭の一節が有名ですね。タイトルからイメージを浮かべやすいので採用されてもおかしくないと思います。多分n-bunaさん川端康成好きですし。

 

 

中島敦山月記

 詩人になりそこねた男が虎になるというお話です。教科書にも載ってましたね。成功できなかったらどうしようという、クリエイターなら誰もが感じる恐怖ですが、n-bunaさんも昔は少なからず感じていたはずです。音楽に対して並々ならぬ覚悟をもっているn-bunaさんなら、この恐怖を形にできるはずです。

 

 

ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟

 2作目ですがドストエフスキーです。彼の作品を使わずに終わるなんてことはないと僕は思っています。「負け犬」でもわざわざ放送禁止用語の「白痴」を歌詞に入れてるぐらいなので。曲にするならタイトルは「カラマーゾフ」になると思います。

 

 

芥川龍之介『河童』

 精神病患者が河童の国に迷い込む話です。河童VS人間の全面戦争、なんて浅はかなお話ではありません。河童社会の価値観はなかなか勉強になりますよ。河童は人間より清潔な存在ですから。

 

 

魯迅阿Q正伝

 バランスを考えるなら中国人作家の作品も一つや二つ取り上げられると思ってピックアップしました。タイトルからじゃ内容が全く想像できないのもいいですよね。教えないので気になる人は調べてみてください。曲にするならタイトルは「Q」がいいと思います。エヴァも完結したので。

 

 

オスカー・ワイルド『幸福な王子』

 主人公は王子ではなく動くこともできない王子の像です。ツバメの最後が切なくて大好きな作品です。n-bunaさんの得意分野だと思います。曲にするならきっとポップな仕上がりになりますね。ちなみにオスカー・ワイルドは数々の名言を残したことでも有名で、sumikaの「男は最初になりたがり、女は最後になりたがる」ってのも彼の言葉です。

 

 

太宰治『グッド・バイ』

 アルバムのラストにもってきてほしい作品です。『人間失格』『斜陽』などで知られる太宰治の未完の大作で、主人公が愛人たちに別れを告げに行くお話です。トリに完結していない作品をもってくるのお洒落だと思いません?

 

 

あとがき

 こんな根拠もない記事をここまで読んでくださってありがとうございました。2,3曲は当たっててほしいですね。ところで出版社さん、ヨルシカの楽曲モチーフの本を限定カバーとかでまとめて発売してもらえませんか。絶対買い揃えるので。みなさんもこれは採用されるだろって作品あれば是非コメントで教えてください。